年会費無料クレジットカードの満足度 3位「三井住友カード」、2位「楽天カード」、1位は?(3/3 ページ)

» 2023年08月24日 07時00分 公開
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総合満足度は年会費無料部門が牽引

 クレジットカード4部門合計の総合満足度スコアは、前年から6ポイント向上した。ファクター別でみると、「会員向けサービス/特典」が11ポイント、「クレジット機能」「手続き・サポート」は8ポイント向上。一方「ポイントプログラム」は3ポイント低下しほぼ横ばい、「年会費」は9ポイント低下した。

photo 年会費無料部門が牽引

 部門別でみると、プレミアム部門、ハイステータス部門、スタンダード部門の総合満足度は前年と比べてほぼ横ばいだった。年会費無料部門は8ポイント向上し、業界全体の満足度を引き上げた。特に「会員向けサービス/特典」「クレジット機能」のファクターで、いずれも10ポイント以上の向上が見られた。

 主に使用するカードの利用頻度を場面ごとにみると、前年に比べ「飲食店」で「月に1〜3回」の利用頻度が増加。また、「ホテル/旅館」「映画・コンサート・イベントなどのチケット」「レジャー施設」「航空券/新幹線/特急券」などのトラベル・レジャー系で、「半年に1回くらい」の利用頻度も増加しており、コロナ禍の収束でクレジットカード利用の機会が増加していることがうかがえる。一方、月間の利用金額は6万8100円で、前年からプラス1800円の横ばい圏内にとどまった。

継続意向は総合満足度に比例

 継続意向や増額意向については、総合満足度が高いほどこれらの意向が高かった。継続意向と増額意向を比較すると、継続意向では総合満足度が「7〜800ポイント未満」で「そう思う」が半数以上を占めた。増額意向は総合満足度が「7〜800ポイント未満」ではその割合が7%と大きく下回り、「800ポイント以上」でも3割に留まった。増額意向を高めるためには、さらに高い顧客満足度を実現することが重要のようだ。

photo 総合満足度水準と今後の意向

 調査はクレジットカード会社が発行するプロパーカードを保有する20〜69歳の本会員を対象に、インターネットで実施した。調査期間は5月上旬〜中旬、有効回答数は7719人。

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