同施設は、銀座の施設の2倍となる年間7万人の集客を目標としている。当初のコンセプトどおり、さまざまな層の人が訪れてはいるが、まだ認知は不十分だという。
「オープンのタイミングで多くのメディア露出を獲得しており、多少の認知は取れています。ただ、『誰もが気軽に美容を楽しめる場所』というコンセプトは、まだ知れ渡っていません。買い物や食事のついでにラフに訪れることができる美容施設として、認識してもらう必要があります」
じっくり体験するとなると「買わなければ」という心理が生まれがちだが、同施設は体験を提供する場であり、販売を積極的に促す場ではないと飯澤氏は強調した。
「今後、認知の拡大に寄与するのはイベント開催かなと思っています。美容初心者の方に向けたスキンケア入門や男性向けの眉カット、ヘアアレンジといったテーマのセミナーを9月ごろから開催予定です。美容初心者の方も取り込んで、裾野を広げていけたらと」
今回、消費者視点で髪や肌の分析を受けたり、商品を体験したりしたところ、非常に満足度が高かった。次は友人やパートナーと一緒に訪れたいとも思った。多少でも美容への関心がある人なら、楽しめる施設ではないだろうか。
一方で、男性スタッフが配置されているものの、男性が一人でフラッと訪れるには、ややハードルが高いような気がする。コンセプトを浸透させたり、男性を呼び込むようなイベントを実施したり、男性への積極的なアプローチは求められそうだ。
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