高額商品だけでなく複数の商品を購入してもらい、客単価の向上も狙う。昨年の客単価は2万3932円だったが、今年は2万5000円以上を目指す。
このため、松坂牛のローストビーフを詰め合わせた「肉おせち」、ピエール・ エルメ ・パリの商品を集めた「スイーツおせち」、人気キャラクター「ミニオン」で彩った「キャラクターおせち」、歯が弱い高齢者でも食べやすい「やわらかおせち」などテーマ別の商品も用意する。
NHK大河ドラマ『どうする家康』をイメージした、徳川美術館(名古屋市)監修の「和風おせち」(2万7800円)や、料理に合うワインと「おつまみ風一段」(1万6800円)のセットも販売する。
同社の担当者は「われわれの商品は百貨店ならではの高品質、お得感のある商品が特徴。客単価やEC比率だけでなく、全国配送を強化しているので、新たな顧客層も積極的に開拓していきたい」と意気込んだ。
大丸・松坂屋は9月22日からオンラインで、10月1日から各店舗での予約をそれぞれ開始。商品の詳細は、公式ECサイトで公開している。
これまではコロナ禍という特殊事情が、近年のおせち売り上げをけん引していた。移動制限がない日常が本格化する中、今後はこれまで以上にサービスや品質に消費者の厳しい目が向けられることになる。あらためて百貨店の真価が問われる年末商戦となりそうだ。
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