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「辞めた先輩の分も働いている」「もう限界」とこぼす若手 上司の自分も忙しい……どうしたら?Q&A Z世代部下のマネジメント法

» 2023年09月04日 10時40分 公開
[サトウナナミITmedia]

Q&A Z世代部下のマネジメント法

 マネジャーの仕事は、一筋縄ではいきません。「部下に指導しなくてはいけないが、ハラスメントにならないか怖い」「指示通りに動かない部下に、どう対応したら良いのか」など、Z世代をマネジメントする上司の尽きないお悩みに、リクルートマネジメントソリューションズが回答します。


Q: 部署内に欠員が出たため、チーム全体が疲弊しています。若手のメンバーを中心に、マネジャーである自分に対して「業務が多すぎる」「退職者の分も働かされている」という訴えがありました。

 気持ちはとても分かるのですが、マネジャーの自分もメンバーの負担を鑑みて業務を引き取っており、正直なところ限界が近いです。どう乗り切ればいいでしょうか?

photo 部署内に欠員 カバーしようとして疲弊…どう対処する?(画像はイメージ、提供:写真AC)

まず果たすべき「マネジャーの責務」

A: まずはリソースを確保するために上層部へ働きかけましょう。一方で「やりくり」をうまくしていくしかないこともあります。

 業務量が適正な人数パワーを上回っていることが根本的な問題です。新たなリソースを確保するために、まずは上層部に働きかける必要があります。

 中には「上層部の理解を得ることは難しいだろう」と最初から働きかけることを諦めてしまうケースも少なくないようです。しかし、自組織の目標を達成するために、必要なリソースを確保することはマネジャーにしかできない重要な役割です。

 一方で、短期的には人員の補充が難しいこともあります。この問題に対する完璧な解決策はなく、とにかく「やりくり」するしかないという現実を受け入れる必要があります。

 育休、産休、時短勤務など、現代にはさまざまな働き方があります。フルパワーでフルタイム勤務をすることが難しい状況は、誰にでも起こり得ることです。しかし、永遠に続くこともないはずです。子どもは成長し、また家庭環境も変化していくためです。

 よって、同じ状況が続くわけではないこと、状況は常に変化していくことを念頭に、チーム全体で状況を理解し合い、お互いにカバーし合うことが最も解決に近い方法といえるでしょう。そのためには、各メンバーの事情を理解できるよう、透明性を高めていくことが重要です。

 また、業務が誰かしらに偏ってしまう場合も出てくるかもしれません。その場合には「よく頑張っているね」と感謝とねぎらいの気持ちを伝えるとともに、偏り過ぎないよう、他のメンバーにも業務を割り振ることを意識しましょう。

話を聞いた人:荒金 泰史(あらがね・やすし)

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リクルートマネジメントソリューションズ HRM統括部HRMサービス開発部INSIDESエンタープライズグループ マネジャー/主任研究員 

入社以来、アセスメントサービスの開発・営業に従事し、企業の人事課題に対し、データ/ソフトの両面からソリューションを提供/実証研究を重ねる。上司と部下の1on1、入社者の早期離職、メンタルヘルス予防、エンゲージメント向上、組織開発に詳しい。現場マネジャーに部下との関わり方をアドバイスするHRテクノロジーサービス『INSIDES』の開発責任者を務める。

書籍:『人事・経営陣に知ってほしいエンゲージメントの “真” 常識』(翔泳社)

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