プロ野球の阪神タイガースが18年ぶりにリーグ優勝したことを受け、岡田彰布監督が試合中、声枯れ対策として口にしていた「パインアメ」に注目が集まっている。製造元パイン(大阪市)によると、8月時点の近畿2府4県(大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・和歌山県・奈良県)での売り上げが前年比2倍だという。優勝直前に注文が殺到し、現在はオンラインでの商品注文を停止している。再開時期は「未定」で、同社は「うれしい悲鳴」としている。
パインアメはその名の通り、パイナップル果汁を含み、甘酸っぱさが特徴の商品。缶詰のパイナップルのように、中央部に穴をあけ、形状を似せている。1951年の発売から約70年の歴史を誇るベストセラー商品だ。同社が「マイナビ2025」で開示した全体売り上げ26億円(2022年2月)のうち、約3割をパインアメが占めており、同社の主力商品でもある。
今季、注目を集めるまでは女性の購入が大半だった。子育て中の主婦層がスーパーなどで購入し、家族で食べるというケースや、オフィス勤務の女性社員が「仕事のお供」として持参し、社内で配るというケースが多かったという。スナック菓子のように音が出ず、手を汚すことなく食べられる上、女性社員が男性社員に配ることで会話のきっかけになるとして好まれたのだ。
「パインアメ」製造元、阪神の18年ぶり“アレ”祝福 「おめでパイン」
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