近年の管理職はプレイヤーとマネジメントの二足のわらじを履きながら、ビジネス環境や社会情勢の変化に臨機応変に対応をすることが求められ、役割は複雑化・高度化していると言われている。そのような中、管理職の6割が部下にフィードバックするのを躊躇(ちゅうちょ)していると、ラーニングエージェンシー(東京都千代田区)による「管理職意識調査」で明らかとなった。なぜフィードバックをためらうのか。
管理職の悩みについて、最も多い回答は「部下育成」で、54.3%だった。「人事評価・フィードバック」(33.1%)、「チーム・部門の運営」(26.0%)と続いた。
どのような時に部下の課題を感じるのか。「部下の業務の進め方など、行動面を見た時」が最多となり、65.9%に上った。「部下の発言を確認した時」(43.4%)、「部下の制作物、成果物を確認した時」(39.9%)と続いた。
約6割に迫る57.0%が「部下にフィードバックするのを躊躇したことがある」と回答。その理由は「部下の反応に対して、不安があるから」が最多となり、39.9%に上った。「適切な伝え方が分からなかったから」(37.0%)、「自分が本当に正しいか自信がなかったから」(29.0%)と続いた。多くの人が自身のフィードバックスキルに対し、自信がないと感じている傾向が見受けられた。
部下を評価をする際、管理職はどのような課題を感じているのか。「一人一人十分に時間をとることができていない」(28.7%)、「評価期間全体で評価せず、直近の状況に引きずられてしまう」(26.2%)、「チーム内で極端な評価をつけることをためらってしまう」(23.1%)といった回答が上位を占めた。
調査は6月19日〜8月31日に実施。同社が提供する管理職向け研修の受講者484人から回答を得た。
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