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コラム
» 2023年10月20日 07時30分 公開

「即戦力」を採用したはずなのに……残念すぎるミスマッチを防ぐ2つの方法QAで解説(2/2 ページ)

[薄井崇仁ITmedia]
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面接では「○○」を聞け!

 面接では、応募者が、転職活動をするうえで何を重要視しているかを引き出すことがとても重要です。

 「とにかく報酬が高いところに転職したい」などの待遇を中心とした条件や、「成果を上げて評価されたい」「もっと経験やスキルを身につけてキャリアアップしたい」など、将来の自己実現を考えている場合もあり、重視しているポイントは人によりさまざまです。

 ハイキャリア求人サイトを見ると「平均年収がXX00万円」「採用ポストは○○本部長」といった条件面ばかりが目立っています。面接の質問では、そういった条件にあったスキルや経歴を持っているかどうかをチェックすることももちろん必要です。しかし、それだけではなく「どういうマインドをもって今まで働いていたのか」「成功体験だけでなく、これまでの経験での失敗。そしてその失敗から得たこと」という観点を具体的にヒアリングし、企業側が求める人材なのか見極めることが、面接時の質問ではとても重要となります。

 また、ミスマッチが起こらないために、職場の雰囲気やその職場で活躍してもらうために期待する役割、将来のキャリアステージなど、企業側からの情報共有も欠かせません。仮に、人手不足や若手の育成が遅れているなど、ネガティブな経営課題があったとしても正確に伝えることを心掛けましょう。

採用 (ゲッティイメージズ)

 即戦力採用に限ったことではありませんが、企業風土は必ず伝えるべきです。

 例えば、定期的な懇親会や新年・忘年会といった飲みニケーションの機会が多かったり、運動会や社員旅行、会社主催のパーティーなど社内イベントに積極的に参加することを社員に求めていたりする場合は要注意です。そうした風土に共感を持てない人を採用すると、強いストレスと居心地の悪さを感じてしまい、会社に対する不満へつながる恐れがあるからです。

「ウソのつき合い」を防ぐ システム活用のススメ

 筆者も社労士としてさまざまな企業と関っている中で、人材採用、中でも即戦力枠に失敗している企業を目にします。その多くは、求職者の適性確認を怠ってしまったことを原因として起こるのです。

 履歴書や職務経歴書、面接だけでは、どうしても見極められないこともあるため、企業とのマッチングや企業が求めるスキルを持ち合わせているのかを、人の目だけではなく、システムを活用して判断することも検討しましょう。

 例えば、求職者と企業側のマッチング度を可視化ができる適性検査サービスを採用プロセスに入れることも非常に有効です。また、採用後に経歴を詐称していたことが発覚したり、SNSで前職のネガティブな情報や会社批判を発信し続けていたり、トラブルが起こるケースもあります。リファレンスチェックサービス会社のバックグラウンドチェックを活用し、リスクヘッジしておくこともおすすめです。

 採用のミスマッチは、企業側、求職者側双方のウソのつき合いによって起こるのです。得に即戦力を採用する場合のミスマッチは、企業側に非常に大きなダメージを与えます。それを防ぐためには、面接時に正確な情報を共有し合うことはもちろんですが、採用プロセスのなかでミスマッチ対策を講じて、即戦力採用のベストマッチングを実現しましょう。

著者紹介:薄井 崇仁

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2007年社会保険労務士法人 大槻経営労務管理事務所入所、特定社会保険労務士。

2017年3月執行役員に就任。採用定着士、ジョブオペ認定コンサルタント、仕組み経営コーチ等の資格も保有。

入社以来、HRコンサルタント・アウトソーシングスペシャリストとして様々な規模、業種の企業を150社以上支援。また、IPO・M&A領域では40社以上の企業に対して、労務監査及び労務コンプライアンスチェックを実施。

研修講師としても、大手企業の人事部門担当者向け講座を数多く開催し、人事担当者のスキルアップを支援。

クライアント企業様が安心してビジョンの集中できるよう、HR領域全般でサポートしている。


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