もちろん、われわれのような前期高齢期以降の家庭からは「今さら奥さんが働きに出ようったって勤め口がないよ。あーあ、また増税かよ」という不平や愚痴が聞こえてくるのは十分に予想できる。
とはいえ、今まで恩恵を被っていたことも認めるべきだし、若い世代が今後高い税負担に苦しめられることも考えると、われわれもフェアな社会保障負担を引き受けるべきと考えようではないか。
あとは、旧来の男女差別意識に囚われた政治家たちの勘違いした意見により、この制度が歪んだ形や別の形で残ったりしないよう望む。そしてできれば、生活のために目一杯働いている人たちの時給アップの流れが継続するための後押しになってほしいものだ。 (日沖 博道)
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