固定残業代を導入するか否かは経営判断ですが、設定する会社側の目的は主に以下の3つに集約されます。
これらの3つの目的は重なり合って存在しますが、初任給における定額残業代80時間相当の設定は3つ目の趣旨が強いように考えられます。
昨今、働き方改革により労働環境は徐々に改善されている一方、その環境に物足りなさを感じる若者も一定数存在するようで「ゆるブラック」というフレーズも聞かれるようになりました。
リクルートワークス研究所が実施した「大手企業における若手育成状況調査報告書」においても以下のような結果となっており、成長実感が得にくいと考える若者は少なくないようです。
自身のキャリアへの関心が高い学生にとっては、スキル習得の時間がしっかり確保される環境は大切で、かつ固定賃金を押し上げる効果のある固定残業代は歓迎するところでしょうから、固定残業代を設定する新卒求人は一定の範囲で増えていくのではないかと思います。
もちろん、企業側は社会人経験がない学生に誤解が生じないように丁寧な情報発信が求められますし、何より適性に運用し健康への配慮を欠かさないことが必要でしょう。
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