営業は仕事の幅が広く、必然的に他部署との連携も増えてきます。社内の関係部署を動かすのも営業の仕事なわけですが、なかなか簡単に動いてくれないこともあるでしょう。
部署が異なれば、目標や優先順位が違うもの。うまく協力関係を築くことは重要ですが、とても難しいです。とは言え、あまりに他の部署のせいにしていては推進能力を疑われたり、他責な印象を与えたりしかねません。
このシーンでは、実はある程度正直になって他の部署の動きを促すためのアクションを取ることが大切です。組織間の問題に対処するのは、組織のリーダーである上司の仕事だからです。一方で、営業であるあなた個人の推進力や責任感を疑われない印象を与えるために、あくまで前向きに、しかし必要なサポートを明確に表現することがポイントです。
最後は提案先の意思決定が遅れているシーンでのうまい言い訳を紹介します。決裁者の承認は得たのに、現場で実際に使う責任者の同意が得られていないなど、経験したことのある営業も多いシーンではないでしょうか。
案件受注時期の延期リスクなどの重要な情報もまた、ある程度正直に伝えた方が長期的な信頼につながるでしょう。一方で営業としての見込みの甘さや、提案先とのコミュニケーション不足を疑われることは避けたいところです。
うまい言い訳では、リスクとして状況を伝えつつも、営業であるあなたが提案先と関係を築けていることを強調したうえで、この状況を新たな機会として捉えるスタンスを示しました。このほかにも、遅延の具体的な状況を把握し伝えることや、以前からリスクを認識していることを伝えつつリカバリープランを提示することも効果的でしょう。
ここまで、営業のみなさんが直面しうるさまざまな進捗確認シーンを例に、上司の期待を理解しながらうまく切り返す方法を紹介してきました。もちろん、事業内容や上司のタイプ、個別の状況によって効果的な切り返し方はこのほかにもあり得るかと思います。
しかし、いかなる時にも「他責にしすぎず、前向きに、上司が本当に気にしていることを理解し、必要十分に情報を提供する」ことを意識するのが大切な点には変わりがないはずです。ぜひ明日から、この考え方を取り入れて自分らしく働ける状況づくりを目指してみてください。
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