新型コロナウイルス感染症が5類に移行して初めての年末年始を迎える。今年の忘年会について、参加の意向を示す割合が6割に上った一方、うち2割が「参加したくないが参加する」と回答したことが、信州大学発ベンチャー企業、ナフィアス(長野県上田市)の調査で分かった。自分の意思に反しながらも、忘年会に参加する理由とは――。
所属企業において、忘年会が開催されるかどうかは「いいえ」が最も多く、37.1%だった。「未定」(36.8%)と続き、「開催される」という回答は26.1%にとどまった。一方で、コロナ禍以前に「忘年会が開催されていた」と回答した人は64.2%を占めた。比較すると、今年の忘年会はコロナ禍前ほど積極的には開催されないと考えられる。
今年の忘年会に関して「参加」するという人は61.0%を占めた。内訳は「参加したいので参加」が39.4%、「参加したくないが参加」は21.6%と、自分の意志に反して参加を決める人も一定数見られた。
「参加したくないけど参加する」とした人の理由について、最も多かったのは「社内の人間関係に悪影響があると感じるから」(29.9%)、次に「上司や同僚からのプレッシャーを感じるから」(25.4%)、「出席が義務付けられているから」(23.1%)と続いた。
忘年会でのコロナ感染を「とても心配している」とした人は14.6%だった。「少し心配している」(37.4%)と合わせると、半数がコロナ感染を心配していることが明らかとなった。
ナフィアスは「多くの人々がコロナ感染に対する懸念を持ちながらも、忘年会の参加・不参加の選択にはさまざまな要因が絡み合っており、単純な心配の度合いだけでの判断ではないことがうかがえる」としている。
調査は10月18〜19日にインターネットで実施。全国30〜50代の有職者男女1109人から回答を得た。
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