事故対応の満足度が高い自動車保険はどこか。J.D. パワー ジャパン(東京都港区)の調査によると、総合満足度ランキングの1位は3年連続で「ソニー損保」(741ポイント)が獲得した。
本調査では、自動車保険の顧客満足度に影響を与える項目を設定し、項目ごとの詳細なユーザー評価を基に1000ポイント満点で満足度スコアを算出している。
1位の「ソニー損保」は、「保険金支払」「事故対応担当者」「事故受付体制」「調査/認定結果」で最高評価を得た。続く2位は「東京海上日動」(734ポイント)、3位は「AIG損保」(728ポイント)、4位は「損保ジャパン」(717ポイント)、5位は「三井住友海上」(713ポイント)だった。
今年の事故対応の総合満足度は、過去最高値を更新した昨年調査(22年11月)から、6ポイント減少した711ポイント(1000ポイント満点)だった。満足度を構成する6つのファクターのうち、「保険金支払」で6ポイント、「事故対応担当者」で7ポイント、「事故受付体制」で4ポイント減少した。
会社別に見ると、代理店系保険会社では1社を除く全ての会社で満足度が低下。ダイレクト系保険会社でも複数社での満足度低下が見られた。
ドライブレコーダーについて、63%が「装着している」と回答した。事故解決プロセスにおけるドライブレコーダーの提出率も、前年比2ポイント増の20%だった。
一方、ドライブレコーダーを提出した顧客の満足度は708ポイント(前年比22ポイント減)と大きく低下した。ファクター別では、特に「事故対応担当者」と「保険金支払」で大きく低下していて、中でも保険会社の事故対応担当者の「経過報告のタイムリーさ」での低下が目立った。
また、事故受付から保険金支払完了までの所要日数が前年に比べ平均で7.5日増加。保険会社で、ドライブレコーダー提出時の顧客対応が上手く機能していない可能性がうかがえる。J.D. パワー ジャパンは「今後もドライブレコーダーの装着率の増加が想定されることから、ドライブレコーダー提出案件に対する顧客対応の強化が喫緊の課題と言える」とコメントした。
調査は、過去2年以内に契約先保険会社への事故連絡(保険金請求)を行った人(18〜99歳)を対象に、インターネットで行った。期間は7月中旬〜下旬、有効回答数は3005人。
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