ニトリ、山善、無印で売れているのは? 最新の「こたつ」事情各社の特徴(2/5 ページ)

» 2023年12月04日 09時20分 公開
[小林香織ITmedia]

「2WAYこたつNVシリーズ」が好調のニトリ

 ニトリでは、2020年に発売した「高さが変えられる 2WAYこたつNVシリーズ」(価格は1万9900〜2万9900円)が好評で、累計約7万2000台を販売している。名前の通り2通りの高さに変えられる特徴があり、ロータイプは床に座って、ハイタイプはソファやイスに座って利用できる。

シーンに合わせて高さを変えられる「2WAYこたつNVシリーズ」は、累計約7万2000台を販売している(23年9月時点、ニトリ提供)

 22年のシリーズ売り上げは、前年比235%で伸長している。23年も人気が続いており、9月にはラインアップを増やして3色×3サイズから選べるようにした。また「利用中に天板やこたつ布団がずれてしまう」という消費者の声を踏まえ、天板裏と中天板に特殊加工を施して、天板がずれにくい機能も追加した。

同シリーズは幅80センチ、105センチ、120センチと少人数での使用に適したタイプ。価格は1万9900円〜2万9900円(ニトリ提供)

 「こたつは従来30〜40代の購入が多かったのですが、今年は一人暮らしの10代からご年配の方までの購入を見据え、幅広い品ぞろえを用意しています。 コロナ禍の在宅ワーク需要により1人用のデスクこたつの需要も伸長し、ワンルームでもこたつ1台で食事からデスクワーク、メーク、高さを変えて友人と床座で囲んで使える生活提案が、10〜20代の女性に受け入れられ好評です」(ニトリ 広報部 前坂怜奈氏)

 経済面においても、エアコンを低い温度に設定しつつ、部分的に体を温めるこたつを使うことで電気代の節約になるという。こういったメリットも含め、こたつを使用した新しい生活提案を進めることで、新たな顧客層を取り込みたいと前坂氏は話した。

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