新型コロナウイルスの5類移行による経済回復などに伴い、企業の採用意欲は高まりを見せている。学生に有利である「売り手市場」が続くと言われている中、25年卒に人気の企業とは――。就職情報会社、学情(東京都千代田区)が調査した。
調査は2025年3月卒業予定の全国の大学3年生、大学院1年生を対象とし、7715人から有効回答を得た。「就職人気企業ランキング」では、男女ともに商社やゲームメーカー、マスコミなどに人気が集まった。
男性部門トップは「伊藤忠商事」となった。伊藤忠商事は22年度決算において、エネルギー・化学品、食料、住生活、金属など多分野で大きく収益を伸ばした。また、午後8時以降の残業を原則禁止する「朝型勤務」など、働きやすさの充実を図っていることも人気につながったと考えられる。
2位は「任天堂」、3位は「アサヒ飲料」と続いた。また、2位の任天堂を筆頭に、12位に「バンダイ」、16位に「コナミグループ」、27位に「バンダイナムコエンターテインメント」、30位に「セガ」とゲーム関連企業が30位以内に5社ランクインした。
その他、8位に「Sky」、19位に「グーグル」、22位に「サイバーエージェント」、24位に「アマゾンジャパン」、28位に「NTTデータ」と、「IT・インターネット」「情報・調査・コンサルティング」が支持を集めた。
女性部門のトップは「講談社」となった。2位は「集英社」、3位は「伊藤忠商事」と続いた。また、5位に「KADOKAWA」がランクインし、マスコミ関連の企業が10位以内に5社、30位以内に9社ランクインした。
その他、8位に「味の素」、11位に「森永製菓」、14位に「キッコーマン」など「食品」が30位以内に6社入っている他、6位に「オリエンタルランド」、12位に「ANA」、18位に「星野リゾート・マネジメント」など、レジャーや航空会社、旅行、ホテル業界が人気を集めた。
調査は4月1日〜10月31日にインターネットで実施した。
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