商品開発のきっかけは、ファン付き作業服に不満を感じている人の声だ。年々猛暑を感じている人が多いと思うが、そうした環境でファン付き作業服を着ていると、熱風を循環させてかえって暑くなるという声も。また、粉などを使って作業をしている人がファン付き作業服を着用すると、どうしても服の中に粉が入ってしまう。
このほかにもさまざまな声がある中で、ファンを使わないウェアをつくることができないか、といった発想から生まれたのが冷暖房ベストである。価格は1万9800円。ワークマンにとって高い商品で、社内から「高すぎないか。売れないのでは」といった指摘もあったそうだが、「冷房用、暖房用の2つを購入するとそれなりの価格になるので、2万円の商品はそれほど高くない」といった声も。結果は、冒頭で紹介した通りである。
気になるのは、第二弾である。まだ詳しいことは決まっていないそうだが、「より冷たく、より暖かく感じられる商品を開発して、提供していきたいですね」(松重さん)という。
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