ワタシのことが好きでしょ? え、なんで分かったの? “ときめき”を可視化するイヤリングが面白い週末に「へえ」な話(4/4 ページ)

» 2024年01月20日 08時30分 公開
[土肥義則ITmedia]
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ドキドキしながら話を聞く

 もう少し詳しく解説しよう。例えば、e-lamp.ONEを付けながら、トランプでババ抜きをしていたとする。ババを持っているAさんは、Bさんから手持ちのカードをとられるといったシーンになった。Bさんがババでないカードを引こうとすると、Aさんのイヤリングが赤くなったとしよう。この変化を、どのように解釈すればいいのか。

 Aさんは「そのカードを引かれたくない。できればババを引いてほしい」という気持ちが強くなったので、イヤリングが赤色になった。しかし、Bさんから見れば「自分がババを引きそうになったので、Aさんはドキドキしている。だから、イヤリングの色が変わった」と解釈するかもしれない。

 e-lamp.ONEの使い方として「色が変わったけれど、この人は何を考えているのか。どういった感情なのか」を推理することも楽しめそうだ。いや、このほかにもまだまだありそうである。実証実験を繰り返すことで「こういった使い方ができるよね」「想定外のことが起きたよね」といったやりとりが出てくるはずなので、アイデア次第で大きく広がりそうな感じもする。

e-lamp.社で代表を務める山本愛優美さん

 最後に、この取材にあたって山本さんはイヤリングをつけながら話をしてくれた。過去に何度もメディアからの取材を受けているので、「ドキドキなんてしないでしょ」と思っていたら、何度か赤くなるではないか。

 理由を聞いたところ「初めての質問に対しては、脈拍が上がるようですね」という答えが返ってきた。記者としての質問力が問われているようで、ドキドキしながら「赤く光って、赤く光って」と強く願っていたのは言うまでもない。(汗)

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