ドキドキドキ――。好きな人が目の前にいると「ドキドキしてしまう」といった人も多いだろうが、それが分かるのは自分だけである。
「はあ? 誰にも言わなかったら、そりゃあそうだろっ」といった指摘が入りそうだが、相手の“ときめき”を可視化するプロダクトが登場した。脈拍数に合わせて光るイヤリング型デバイス「e-lamp.ONE(イーランプワン)」(2万4900円)だ。
開発したのは、スタートアップの「e-lamp.」(東京都渋谷区)で、代表を務めるのは慶應大学大学院1年生の山本愛優美さんだ。e-lamp.ONEにはセンサーが搭載されていて、緑色のLEDを耳たぶに当てることで脈の動きを推定している。のんびりとリラックスして脈拍数が安定しているときは青色または緑色に光って、逆にドキドキしているときは赤色になるといった仕組みだ。
開発のきっかけは、山本さんの好奇心である。大学で「ときめき」という言葉の定義や心理状態などを研究していく中で、「ハードウェアで人の心はどういった状態なのかが分かれば面白いかも」(山本さん)といったワクワク感から取り組むことに。
で、いきなり「イヤリング型のデバイスを開発しよー!」となったわけではなく、当初、カメラを使って人の表情を読み取ることで色が変わる、といった照明をつくってみた。
しかし、カメラがずっと自分の顔を分析することに違和感を覚える人が多いかもしれない。自分の心の状態を可視化するだけでなく、自分のときめきを他人にも分かってもらえるようなモノを開発すれば、もっと面白くなるかもしれない。このように考え、照明以外のモノをつくることにしたのだ。
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