タバコの不始末による火災はたびたび発生している。列車内でライターの持ち込みは禁止されていないものの、火気類は持ち込み禁止となっているものもある。タバコの火を何か紙類に近づけてしまい、火がついてしまったら、という可能性も考えられるのだ。
その場合、列車を止めて対応する必要があり、そのぶん遅延してしまう。いまのように高密度のダイヤだと、少しの遅延が大きな影響を及ぼすことになる。リスク管理の観点からも、列車内でなるべく火気を使用しないでほしい、というのが鉄道を運行する側の考えだといえる。
安全性の観点からも、鉄道車両内で火を扱うことへの問題意識が高まっている。車内火災を防ぐために、火そのものを使用できなくする、というのも喫煙車や喫煙ルーム廃止の理由だと考えられるのだ。
喫煙者が大幅に減って、列車内や駅構内での喫煙者対応はより手間とお金がかかるようになってきた。法律でも喫煙の自由度がどんどん狭められている。特に改正健康増進法の存在は大きい。
こうした状況がある中、安全面も考えると、喫煙車や喫煙ルームを廃止していくことは、仕方がないのではないだろうか。
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