そもそも、なぜ同社ではノンアル飲料を提供するようになったのだろうか。
大きな狙いの1つは、ランチ、会議、商談といった場で提供することで、製品との接点を増やすことだ。
商談では、両者が緊張していることがある。そんな時、ノンアル飲料で乾杯すると場を和ませる効果が見込めると町谷氏は説明する。
自社製品に対する認知度を上げる施策の一環として、お茶やコーヒーなどと一緒にノンアル飲料を提供しているという側面もある。各社員は、自分が取り扱っている製品のことは熟知しているが、他の製品に関する最新動向を把握しきれていないケースがある。自然と目につく場所に置くことで「あ、パッケージが変わったな」「新製品が出たのか」といったことを気づいてもらいたいと考えている。
田町オフィスでは約3200人のグループ社員が働いている。HARBORでは、会社や部署を超えた社員の交流を促進するために、さまざまな施策を実施している。
例えば、イベントスペースとしても使えるようにしている。スペースが3つのエリアに分かれており、それぞれにスクリーンを設置。夜になってから、ウイスキーの歴史を学んだり、睡眠の質を高めるような勉強会を実施したりしているという。
また、コンセントが利用できるテーブルを設置しており、社員が自分の好きなペースで仕事ができるようにしている(もちろん、各自の机や会議室でも仕事ができる)。HARBORの席数は230で、立食イベント時には約400人程度が利用できるようになっている。
町谷氏は「第3のワーキングスペースとして活用してもらっています」と説明する。
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