「長崎マリオットホテル」現地を取材 どんな戦略でお客を集めるのか国内9番目(2/5 ページ)

» 2024年02月26日 08時00分 公開
[小林香織ITmedia]

「グローバル」と「ローカル」の融合がコンセプト

 長崎マリオットホテルは、JR九州がオーナーを務め、JR九州ホテルマネジメントが運営を担っている。マリオットホテルと提携した狙いについて、JR九州は「長崎市における100年に一度のまちづくりの中で、選ばれる21世紀の交流都市というビジョン実現のために外資ブランドホテルの機能が必要だと考えた」と説明した。

もっとも部屋数が多く、全体の5割以上を占める「プレミアム」の部屋(※素泊まり1泊1人で3万6200円〜)
最も広いインペリアルスイートは182平米で、バルコニーもワイドなつくりだ(※スイートは7タイプあり、エグゼクティブラウンジのアクセスが付いて1泊1人で7万9700円〜)
(※)宿泊価格は24年2月現在、変更の可能性あり

 5カテゴリ13タイプのゲストルームとスイートがあり、エグゼクティブラウンジやカンファレンスルームも備える。「世界品質のナガサキホスピタリティを全てのゲストへ」をミッションに掲げ、ゲストに長崎らしい体験を届けるための仕掛けを多く取り入れているという。

波をイメージし、糸を貼り付けてデザインしたという壁

 長崎マリオットホテル セールス&マーケティング部の柳孝彬(ユウ・ヒョビン)氏は、「グローバルとローカルの融合を表す『グローカル』をキーワードとして、マリオットホテルの中で最もローカライズしたホテルを目指したいというのが当社の意向です」と話した。

 ホテルの外観は客船をイメージしており、館内のインテリアやアートワークは長崎の地形や自然、文化などを反映している。

青を基調とし、海を連想させるバーラウンジの「The Azurite(アズライト)」

 館内施設には、オールデイダイニングの「Harbella(ハーベラ)」、バーラウンジの「The Azurite(アズライト)」、専門レストランの「Teppanyaki De jima(テッパンヤキデジマ)」「Sushi De jima(スシデジマ)」、スイーツなどを提供する「Grab & Go(グラブ・アンド・ゴー)」がある。

レストランで使用する食材は、6割以上が長崎県産を占める(長崎マリオットホテル提供)

 レストランで利用する食材は基本的に6割以上が長崎県産で、長崎市のブランド和牛である「出島ばらいろ」や、長崎にしかない柑橘類の在来品種「ゆうこう」を餌として使用した真鯛などを使ったメニューを提供する。

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