「長崎マリオットホテル」現地を取材 どんな戦略でお客を集めるのか国内9番目(1/5 ページ)

» 2024年02月26日 08時00分 公開
[小林香織ITmedia]

 “100年に一度の変革期”として、JR長崎駅前を中心に再開発が進む長崎県。観光産業の伸びが期待されている同県では、2024年1月に九州初、国内で9番目となるマリオットホテルとして「長崎マリオットホテル」が開業した。

写真中央に写る白い建物が、客船をイメージした「長崎マリオットホテル」(筆者撮影、以下同)

 同ホテルはJR長崎駅ビルの7〜13階にあり、28室のスイートを含む207室を備える。長崎港と長崎市のランドマーク的存在の稲佐山(いなさやま)が見られる眺望をウリとし、いたるところに“長崎らしさ”を散りばめたローカライズを戦略の柱としている。

マウンテンとハーバービューの眺望

 21年に長崎駅西口にオープンした「ヒルトン長崎」が4室のスイートルームを備えているのに対し、長崎マリオットホテルはその7倍の数を持つ。だが、同ホテルの担当者によると「富裕層だけをターゲットにしているわけではない」という。

 現地を訪れ、長崎マリオットホテルのビジネス戦略を聞いた。

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