最近、外食企業でメニューの注文方法が大きく変わり始めています。これまでは店員が席まで注文を取りに来てオーダーするのが通常でした。しかし、店員がテーブルに来なくても注文できる仕組みが目立つようになってきました。
具体的に、どのような注文方法が増えているのか。また注文方法を変えることの狙いは何か。消費トレンドを追いかけ、小売り・サービス業のコンサルティングを30年以上にわたり続けているムガマエ代表の経営コンサルタント、岩崎剛幸が分析していきます。
先日、サイゼリヤの注文方法が変わったという趣旨の記事が公開されていました(『「この小さな札は何?」 サイゼリヤの注文方法が激変! 「メニュー番号を手書き」からどう進化したのか』)。これまでサイゼリヤでメニューを注文する場合は、注文用紙にメニュー番号を記入して、ベルで店員を呼び出して渡す方法でした。それが、QRコードを使ってスマートフォンでセルフオーダーするモバイルオーダーを取り入れ始めたのです。
サイゼリヤによれば「お客さまが注文したいときに注文できるなどの便利さ、注文作業時間の削減、低投資などの効果を見込んでいます」(同社広報担当者)とのこと。より利便性を高めて、同時に店員の人時生産性をさらに高めようとしています。
外食企業の中でも特に生産性の高いとされるサイゼリヤのような企業でも、国内市場が苦戦し、利益を出しにくい環境に変わり始めているからこその取り組みです。
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