なぜ自分の給与は上がらないのか たった「2つ」のことを理解していない高賃金化(2/5 ページ)

» 2024年02月27日 05時00分 公開
[田尻望ITmedia]

 お客様に価値を提供して、会社に利益が入ってくることで、最終的にその利益が給与として分配されます。給与は、自分が生み出した価値をお客様に与えたことによる利益の分配であること、つまり「給与」の源泉が「価値」であることを理解せず、その反対の意識で仕事をしていたら、あなたの給与は一生上がりません。

 また、給与が上がらない人は、価値を生み出す「仕事」ではなく、単なる「作業」だけをしている人とも言えます。ここで重要なのは、「仕事」と「作業」の違いをしっかりと認識することです。

「仕事」と「作業」の違いを認識することが大切(出典:ゲッティイメージズ)

 例えば、事務職の人が会社や上司から言われたことを、ただ淡々とこなしているだけなら、それは「仕事」ではなく「作業」です。「作業」だけにとどまってしまうと、作業時間や工数などに対する対価しかもらえないので、大幅な給与アップにはつながりません。

 一見、給与が上げにくそうなバックオフィスの仕事でも、自分の作業を効率化し、効率化した仕組みを部署内、他部署、さらに会社全体に広げていくことで、給与を上げていくことができます。データ入力業務の効率化、それによる会社全体のコストダウン、業務のスピードアップなどに寄与することで、会社の事業推進に対する価値貢献度が高まり、会社側もそれを高く評価してくれるのです。

「給与」の源泉が「価値」であることを理解する

 もし、十分に評価されていないと思ったら、あなたが生み出した成果をしっかりと上司や経営者に伝えてみてください。それでも給与が上がらなければ、転職を考えてもいいかもしれません。あなたの実績をアピールしていけば、「もっと高い給与を払うから、ぜひ、うちの会社に来てほしい」という会社が出てきます。

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