ローソン、ワタミと「物流シェアリング」 トラックの非稼働時間を活用 首都圏で開始

» 2024年03月15日 17時00分 公開

 ローソン(東京都品川区)とワタミ(東京都大田区)は、商品配送トラックの共同活用を4月6日から開始する。ローソンのトラック非稼働時間を活用し、「ワタミの宅食」商品を首都圏の営業所約20カ所へ配送する。配送トラックの共同活用は両社ともに今回が初。このシェアリングにより両社は持続可能な配送網の構築を目指す。

photo ローソンの配送車両のイメージ(出所:プレスリリース、以下同)

 ローソンでは2023年12月から、「2024年問題」への対応などで、チルド・定温商品の配送回数を1日3回から2回に切り替えを進めており、一部に非稼働時間が生まれていた。一方、「ワタミの宅食」は、平日に比べて土日は配送数が大きく減少することから1台当たりの積載効率が低く、配送網の効率化が課題となっていた。

 配送する商品の温度帯やシェアリング可能な時間帯が合致したこと、両社の物流拠点が近かったことから、今回の協業に至った。

photo ワタミ手づくり厨房(東松山の製造工場)

 トラックの共同活用は4月6日から開始し、土日と祝日に限定して実施する。対象地域は、東京都、埼玉県の「ワタミの宅食」営業所の約20カ所。配送時間帯は、夜間から早朝にかけてで、対象となる商品数は1日平均で約3200食となる。24年度中をめどに、順次エリアの拡大を目指す。

photo <今回のスキーム(イメージ図)>
photo <配送エリアイメージ>

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