ファミマ、生成AIで一部業務の作業時間を約50%削減 対象となった業務は?

» 2024年04月20日 08時00分 公開

 ファミリーマートは、生成AIの導入により、一部業務で作業時間を約50%削減できたと発表した。2023年12月から3カ月間にわたる実証実験を行い削減できる業務を特定したことで、新たに創出した時間をメディア事業など高付加価値の業務に活用する。

photo ファミリーマートが社内に生成AIを導入

 作業時間の削減効果があった業務は、各種アンケートの集計作業や、社内文書および社員教育資料の作成、店舗経営を支援するスーパーバイザー(SV)から本部担当社員への問い合わせ対応。今後はSVの店舗コンサルティング業務領域で検証を継続し、加盟店に対してより効果的なコンサルティング業務の実現を目指す。導入した生成AIは、人型AIアシスタントの「レイチェル/アキラ」にも搭載し、効果的な店長業務の支援にもつなげていくという。

photo 人型AIアシスタントの「レイチェル/アキラ」にも生成AIを搭載する予定(画像は公式Webサイトより引用)

 ファミリーマートでは、生成AI活用の推進にあたり、全社横断の「生成AIプロジェクト」を立ち上げている。50人のプロジェクトメンバーが「セキュリティ・レギュレーション作成」「Q&A作成・自動回答」「文書作成・要約」「定型シート作成」「法令・リスクの洗い出し」「翻訳」の6領域で、新たな業務改善方法の検討や効果検証を行っている。

 今後は、生成AIを活用した業務削減事例の社内コンクールを実施するほか、効率化実績を社員の評価指標にも組み込み、社員の意識改革を進めていくとしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.