首都圏の新築マンション価格、過去最高を更新 一方で“脱東京”の動き(1/2 ページ)

» 2024年04月20日 10時26分 公開
[ZAKZAK]
ZAKZAK

 不動産経済研究所が18日発表した2023年度の首都圏(1都3県)の新築マンション1戸当たりの平均価格は、前年度比9.5%上昇の7566万円となり、3年連続で過去最高を更新した。東京23区では5.7%上昇の1億464万円に達し、年度として初めて1億円を超えた。

photo 東京湾岸エリアの高層マンション=東京・豊洲

 23区を除く東京が3.0%上昇の5375万円。神奈川が12.6%上昇の6145万円、埼玉が4.8%下落の4890万円、千葉が11.9%上昇の5067万円だった。

 発売戸数は6.4%減の2万6798戸。事業者が高額でも買い手が付く立地に絞り込んでいるため、1975年度以来、約50年ぶりの低い水準だった。

 近畿2府4県の平均価格は前年度比5.5%上昇の4935万円だった。4年連続の値上がりで、1991年度以来、32年ぶりの高値。大阪や京都の中心部で高級物件の発売が相次ぎ、人件費や資材費、地価の高騰も影響した。発売戸数は8.5%減の1万5788戸だった。

       1|2 次のページへ

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.