2024年2月からは「金のスーツ」の素材を使用したパターンオーダーのサービスも開始した。同様の上質な生地を採用し、ニーズに応じた対応を可能とし、伸びているオーダースーツ市場でも売り上げを伸ばしていく考えだ。
さらに、春・夏モデルとして、ワンタックを採用したゆったりシルエットの「金のスーツ」も新しく展開する。「ゆったりとしたシルエットが欲しい」「ワンタックパンツがあると嬉しい」という顧客からの要望に応えた。
AOKIは、現段階で「金のスーツ」以上の価格帯の商品を販売する予定はないというが、栗林氏は「これからスーツの価格は二極化していく」と予想する。
「高価格帯は今後も一定のニーズが予想され、低価格帯は急にスーツが必要になる状況下で求められる。課題は、テレワークの増加やビジネスカジュアル、服装の自由化などでスーツの着用シーンが変わってきている中価格帯。AOKIでは、セットアップやパジャマスーツ(パジャマの快適さと、スーツのフォーマルさを兼ね備えた商品)で、中価格帯市場を勝負する」考えを示した。
コロナ禍が明け、回復を見せるスーツ市場で、AOKIがどれだけ売り上げを伸ばしていくか。今後も注目したい。
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