ただ、南北の大東島間の移動は不便になる。北大東村の担当者は「南北の大東島を巡る観光客がいたが、単独便(直行便)になったら、それができなくなるので、観光客の足が遠のくのではないか」と話す。那覇を経由することで航空運賃もだいぶ割高になることも懸念材料だ。
両島を結ぶフェリーはあるが、週1便。しかも、断崖に荒波が押し寄せる島ではフェリーが接岸できず、乗客はクレーンでつり上げらたゴンドラに乗って上陸する必要がある。
両島を最短距離で結ぶ空路の廃止で、観光客の回遊性が低下する恐れがあり、両島で連携する観光プロモーションにも暗い影を落としている。
もっとも、地元住民の両島間の移動はあまりない。冠婚葬祭などで利用する人がたまにいる程度だったという。このため、南大東村は「メリット、デメリットは発生すると思うが、現時点では影響の度合いについては実情が分からない」と静観している。
RACも厳しい経営環境の中で限られた機材をやりくりしている。那覇との往来は便利になるものの両島間を結ぶ便が廃止されることについて、同社の担当者は「苦渋の選択だった」と明かす。
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