飛行時間7分、“日本一短い航空路線”廃止へ 利益率は高いのになぜ?(4/4 ページ)

» 2024年04月27日 11時04分 公開
[産経新聞]
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一面のサトウキビ畑

 南北の大東島は「砂糖の島」として知られる。サトウキビの収穫期を迎える12月〜翌年3月の繁忙期は甘い独特な香りが島全体を覆う。

 南大東島で1日2千円のスクーターを借り、見渡す限り一面のサトウキビ畑を見ながら走ると、「ハーベスタ」と呼ばれる巨大な収穫機がバリバリと音を立てながら刈り取り作業をしていた。

photo 「ハーベスタ」と呼ばれる巨大な収穫機がバリバリと音を立てながら刈り取り作業をしていた=3月20日、沖縄県南大東村(大竹直樹撮影)

 沖縄の離島に鉄道があったというと意外に思われるかもしれないが、南大東島には約40年前までサトウキビを運ぶ「シュガートレイン」が走っていた。その線路の一部が今も残っていて、機関庫を転用した倉庫や蒸気機関車とディーゼル機関車の保存車両も展示されている。筆者と同じ鉄道愛好家の皆さんにはぜひ一度、ご覧いただきたいものだ。

photo シュガートレインを牽引していた蒸気機関車の保存車両=3月18日、沖縄県南大東村(大竹直樹撮影)

 島には東洋一の美しさと称される鍾乳洞「星野洞」や地底湖、地殻変動で真っ二つに裂かれた「バリバリ岩」など見どころも少なくない。夜には満天の星空も広がる。

photo 地殻変動で真っ二つに裂かれた「バリバリ岩」=3月20日、沖縄県南大東村(大竹直樹撮影)

 日本一短い空の旅が楽しめるのは、あと約3カ月。これから始まる5月の大型連休などに絶海の孤島を訪れてみてはいかがだろうか。(大竹直樹)

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