節水の工夫は、まだまだある。クラゲの水槽は幅14メートル、高さ1.8メートルなので、かなり大きい。狭いスペースでも来館者により大きく感じてもらうために、水槽は大きな弧を描くカタチになっているのだ。
「ん? 大きな水槽だと、たくさんの水を使うのでは?」と思われたかもしれないが、これにもカラクリがある。「薄い」のだ。厚さは1メートルしかないので、見た目よりもかなり節約できる設計となっている。
バックヤードも見せてもらったが、印象としては「とにかく狭い」。場所によっては前を向くことができず、カニのように横になりながら歩かなければいけない。ふむ、ここにプラントを設置するのは難しいなあ、と納得した次第である。
海水は無制限に使えないし、スペースに余裕がない――。さまざまな制約の中で、サンシャイン水族館はどのようなことを企んでいるのか。2017年にリニューアルを実施したところ、来館者数は過去最高の197万人を記録した。タイミング的にはそろそろといった感じもするので、お客が「ぎょぎょ」とする何かを、“運んで”くるかもしれない。
ぎょぎょ、水の量が多すぎる? 札幌の水族館「AOAO」で“脇役”が主役になった舞台裏
水槽の中でイワシはサメに食べられてしまうのか 水族館の人に聞いてきたCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング