エレキソルトは、人体に影響しない微弱な電流を用いることで、食品中のナトリウムイオンの動きをコントロールする。食品の塩分量を変えることなく、疑似的に「しょっぱさ」が増したように感じさせる効果がある。これは電気の力を活用して、食事の味わいを変化させる「電気味覚」を応用したものだ。
宮下研究室の宮下氏によると、電気味覚で塩味を増強する仕組みはさまざまだという。その中の1つが、イオンと呼ばれる味の成分の動きをコントロールするものだ。
何かを食べた際、塩味のもととなるナトリウムイオンは口の中で分散した状態にある。そのため舌に触れられず、「しょっぱい」と認識されていないナトリウムイオンが存在するのだ。
エレキソルトは、食品を介して微弱な電流を舌回りに流すことで、分散したナトリウムイオンを舌に引き寄せる。「そのためエレキソルトを使用すれば、食べ物の塩分量を変えなくても、塩味をしっかりと感じられるようになります」(宮下氏)
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