ローソンでは、2023年4月に発売したプライベートブランド(PB)の大盛りカップ麺シリーズが好調だ。
価格を抑えながら麺やスープのボリュームを増やしているのが大きな特徴。コンビニのPBカップ麺は縦長の容器というケースが多いが、大盛りカップ麺はバケツのような形をしている。大手食品メーカーの大盛り系カップ麺と似た形状だ。
具体的な商品としては、「麺大盛り 豚コクしょうゆラーメン」や「麺大盛り 辛みそラーメン」(ともに198円)などがあり、シリーズの累計販売数は640万個を突破した(2024年4月中旬時点)。記事執筆時点では、「コク辛とんこつラーメン」「辛みそラーメン」「天かすうどん 七味付き」もラインアップしている。いずれも、価格は198円だ。
大盛りカップ麺を企画したローソンの担当者は、「『安くお腹いっぱいになりたい』をお客さまが求めており、PBのラインアップにそうした商品がなかったため」と説明する。
発売してみると、この商品は平日の昼ご飯として30代男性が特に購入していることが分かった。また、198円の麺大盛りシリーズ、113円の塩にぎり、108円のペットボトルのお茶(PB)という買い合わせが特に多いことが分かっている。消費者は少しでも安くお腹いっぱいになるために、ローソンで独自の「419円定食」をつくりだしているようだ。
大盛りカップ麺の開発背景を詳しく紹介した『ローソン、198円「大盛りカップ麺」が大ヒット “コンビニでは売れない”の思い込み打破 開発背景は?』の記事に対しては、「こんな消費が売れていたとは」「コンビニで節約しようとしている人がこんなに増えているのか」といった反響があった。
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