Googleの検索システムに関する内部ドキュメントが漏えいしている――こうした内容の情報提供が5月17日、ソフトウェア会社である米SparkToroのRand Fishkin(ランド・フィシュキン)CEOに匿名で寄せられました。
ランド氏はこの内部ドキュメントを友人のMike King(マイク・キング)氏と分析、両氏が一連の経緯やドキュメントの要点をまとめた記事を公開し、大きな話題を集めています。またGoogleがこの内部ドキュメントを本物であると認めていることも注目すべき点です。
内部ドキュメントには、個人が運営している小規模サイトであることを示す特定のフラグや、サイトの権威性を計算するスコアリング機能など、大手サイトを「優遇」していることが推察できる指標がいくつか見られました。
やはり中小規模サイトは大手サイトに勝てないのでしょうか? 本記事ではその真相について解説します。
まず注目したいのは、内部ドキュメント上に「SiteAuthority(ドメインの権威性)」という指標が存在したことです。
今までGoogleの広報担当者は「ドメインの権威性」という指標の存在を否定してきました。しかし、この内部ドキュメントによると、ランキングに使われているかどうかは不明ですが、指標自体は存在していたようです。
ドメインの権威性については、SEO専門家の間では長年その指標の存在が予測されていました。内部ドキュメントからは、実際の計算方法や順位への反映の仕方は分かりませんでした。しかしもしこの指標がランキングに使用されていたら、一般的にドメインの権威性が高いといわれている大手サイトや人気サイトが検索順位で優遇され、中小サイトや新興サイトなど新しいプレイヤーは競争においてやや不利な面があります。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング