ホンダ、災害時などに活用できるポータブル電源発売 ソーラーパネルでの充電にも対応プロダクトInsights

» 2024年07月01日 17時37分 公開

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日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。

 本田技研工業は6月28日、ポータブル電源「Honda Power Pod e:(パワーポッド イー)」を発売した。電源として、着脱式の可搬バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパック イー、以下モバイルパワーパック)」を使用する。排出ガスや騒音が発生しないため、災害時の非常用電源や夜間工事用の電源など、エンジン発電機の使用が難しいシーンでの利用が可能となる。

photo ホンダ、ポータブル電源「Honda Power Pod e:」と着脱式の可搬バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:」発売(出所:プレスリリース、以下同)

 Honda Power Pod e:は、同社独自の正弦波インバーターを搭載した定格出力1500Wのポータブル電源だ。重量は13.4キログラムで、385(幅)×430(高さ)×269(奥行き)ミリ。四隅にハンドルを配置し、持ち運びやすくしている。横に倒しての使用や保管も可能で、使用環境や保管場所を選ばない。ソーラーパネルでの充電にも対応しているという。

photo ポータブル電源「Honda Power Pod e:」

 家庭用コンセントと同等の出力を確保し、精密機器にも使用できる。複数のHonda Power Pod e:や、Hondaのインバーター発電機・蓄電機を別売りのコードで接続し並列運転すると、出力を増やして幅広い電気機器に対応可能だ。

photo 出力を増やして幅広い電気機器に対応することも可能

 モバイルパワーパックは同社の電動バイクや、他社製品も含めたさまざまな電動機器の動力源として展開している。製品間での相互利用が可能なため、他の製品に搭載されているモバイルパワーパックをHonda Power Pod e:の非常用電源として利用できる。

photo Honda Power Pack Charger e:(左)Honda Mobile Power Pack e:(右)

 また、専用スマートフォンアプリとBluetooth接続することで、電源オン/オフの操作や充電タイマーの設定、バッテリー残量や出力状況の確認などを遠隔で操作可能になる。

photo Honda Power Pod e:(使用例)

 メーカー希望小売価格は、「Honda Power Pod e:」が24万6400円、「Honda Mobile Power Pack e:」は10万8900円、「Honda Power Pack Charger e:(モバイルパワーパック専用充電器)」は5万5000円。

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