アマゾン・ドット・コムの半導体研究所で、エンジニアたちは7月26日午後、新しいサーバプロジェクトの試験を行った。アマゾンの幹部ラミ・シンノ氏は、このサーバには市場リーダーであるNVIDIAのチップと競合するアマゾンのAIチップが搭載されていると述べている。
アマゾンは高価なNVIDIAのチップへの依存を減らすため、自社のプロセッサを開発している。この取り組みは、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の成長の柱であるAIビジネスを支えるものだ。自社開発の半導体を通じて、アマゾンは顧客が複雑な計算を実行し、巨大なデータ量をより安価に処理できるようにすることを目指している。
競合のマイクロソフトやアルファベットも同様の取り組みを進めている。
アマゾンの子会社であるAnnapurna Labsのエンジニアリングディレクターでもあるシンノ氏によると、顧客はNVIDIAに代わる安価な選択肢をますます求めているという。アマゾンは2015年にAnnapurna Labsを買収した。
アマゾンのAIチップ開発はまだ初期段階だが、同社の主力製品である非AIコンピューティング用のGravitonチップは約10年前から開発が進められており、すでに第4世代に達している。AIチップである「Trainium」と「Inferentia」は、より新しいプロジェクトだ。
アマゾンの収益の約20%を占めるAWSの売り上げは、前年同期比で17%増の250億ドルに達した。AWSはクラウドコンピューティング市場の約3分の1を占め、マイクロソフトのAzureは約25%を占めている。
最近のAmazon Prime Dayのイベントでは、同社は25万個のGravitonチップと8万個の独自のAIマイクロプロセッサを展開し、プラットフォームの活動増加に対応したという。
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