やっぱりUFOっているの? 月刊『ムー』が“ムー民”の好奇心をつかんでいるワケ創刊45周年(4/5 ページ)

» 2024年07月30日 05時30分 公開
[小林香織ITmedia]

「怪しい」専門誌としてのブランド活用が拡大

 独特の世界観を築いてきたムーは、近年「ブランド活用」の事業も盛んになっている。ムーを読んだことがない人にも、オカルト専門誌であることは広く知られている。そうしたイメージの共有があるため、各社からコラボの提案が多く舞い込むのだという。

 「ムーとのコラボ効果はコンテンツ作りのほかPRにあります。マス向けに広く訴えるのではなく、トリッキーな取り組みがメディアやSNSでネタになる仕掛けを狙って相談されることが多いですね。露出規模やPV数でなく、異質な効果を期待されて声がかかります」(Web担当者)

アクセサリーブランド「gargle(ガーグル)」とコラボし、ヴィレッジヴァンガードで発売したピアス(ヴィレッジヴァンガードのプレスリリースより)
都市伝説紹介チャンネル「コヤッキースタジオ」×「ムー」× ヴィレヴァンのトリプルコラボグッズも発売した(ヴィレッジヴァンガードのプレスリリースより)

 例えば、ヴィレッジヴァンガードでは、ムーとコラボしたアクセサリーやTシャツ、リュックなどファッションアイテムを多数発売した実績がある。ムーがテーマとして多く取り上げている「宇宙船」などのモチーフにムーのロゴをあしらったり、イラストレーターが描き下ろしたイラストとムーのロゴをかけ合わせたりして、ムーの世界観を生かした商品に仕上げている。

超能力者が念を込めた「念込め証明書付きのZONe」は、SNS上で実施したキャンペーンの景品として製作された(ZONe事務局のプレスリリースより)

 2022年に展開したエナジードリンク「ZONe(ゾーン)」とのコラボでは、謎多き“ゾーン状態”をさまざまな角度から徹底的に明らかにした別冊特別付録『ゾーン特集号』を共同開発したほか、超能力者が1本1本缶に念を込めた「念込め証明書付きのZONe」を製作。超能力者による本気の念込め体感イベントも企画した。

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