厳しい暑さが続く中、「熱中症」に気を付けなければならないのは人間だけではないようだ。高温下でスマホが発熱し、バッテリーの膨張や爆発の原因となる「スマホ熱中症」への問題意識も高まっている。こうした中、スマホ周辺機器メーカーのトリニティ(埼玉県新座市)が開発した「スマ冷え」なる商品が好調な売れ行きを見せている。
東京消防庁管内によると、2024年1〜6月末まででリチウムイオン電池を搭載した製品から出火した件数は107件。過去最多だった昨年の167件を上回るペースだ。
スマ冷えは、スマホの背面に貼って熱を吸収する蓄熱式のシート。発熱したスマホは、急速に冷まそうとすると内部が結露して損傷につながる恐れがある。スマ冷えは蓄熱シート内部のマイクロカプセルが液化することで温度を吸収し、スマホに不具合が起こり始める30度以上の熱を抑制するという仕組みだ。
製造元のトリニティによると、4〜7月までの出荷本数を比較した時、2023年は約3万9000本、2024年は約9万9000本。前年比約253%と売れ行きを伸ばしているという。
今夏は特に猛暑が続いていることに加え、キャラクターとのコラボによってラインアップを増やしたことが奏功したようだ。
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