「SHIBUYA TSUTAYA」はどうなっているのか 生まれ変わって4カ月、見えてきたこと世界中のIPとコラボ(2/5 ページ)

» 2024年08月24日 08時30分 公開
[小林香織ITmedia]

世界中のIPとコラボし、体験価値を重視

 TSUTAYAの旗艦店として2000年に誕生したSHIBUYA TSUTAYA。当時はパッケージセールスの全盛期で、その流通で十分な利益を得られていた。しかし、デジタル化などの変化に伴い、これまでとは異なるコンテンツの価値や楽しみ方を提案する方向に舵(かじ)を切ったという。

3つのコンセプトに分かれたフロアで、ターゲットを呼び込む
ビジネスモデルを「B2C2B」として、消費者だけでなく企業もターゲットとしていく

 SHIBUYA TSUTAYAでは、メインターゲットをα・Z世代の若年層と訪日外国人に定め、「IP」をテーマにコンテンツと体験価値を重視したフロア構成とした。ビジョンは「世界に発信するプロモーション」で、ビジネスモデルを「B2C2B」としている。

 「消費者に喜んでいただけることを店頭で具体化して、それを価値と感じていただける企業、コンテンツホルダーと一緒に事業に取り組んでいこうと。単純な広告露出のプロモーションだけでなく、ファン同士の交流やコンテンツに没入できる空間設計など体験価値に注力しています」(CCC 渋谷プロジェクト エグゼクティブプロデューサー 鎌田崇裕氏)

地下2階の「エンタメワンダーランド」。アーティスト、タレント、アイドルのパッケージ商品のほか、SHIBUYA TSUTAYAの限定商品も扱う

 コラボするIPにおいては、以下の4つの軸に沿って選定しているそうだ。

(1)新作のリリース

(2)海外企業の日本マーケット進出、または日本のコンテンツの世界発信

(3)周年や記念日

(4)バーチャルのサービスやコンテンツなどのリアルを活用した発信

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