最後に、近年のおにぎり人気の傾向を尋ねると、「2極化の傾向がある」と宮野氏。
「スゴおにのように食べごたえなどコスパを重視する方と、価格が高くても具材のクオリティーやおいしさを優先する方とで、2極化しているように捉えています。ニューデイズは市中のコンビニよりおにぎりの種類が多いと思うのですが、ボリューム系と高級路線のどちらも注力していますね」
スゴおにのようなヒット商品が出ている一方、おにぎりの売り上げを伸ばすには課題がある。昨今の原材料高騰によって、値上げを余儀なくされている。これは、市中のコンビニ各社も同様だろう。
「今までと同じ商品を作ると売価が上がってしまうので、非常に苦戦しています。頻繁な値上げにならないよう期間を検討しながら、必要に応じて値上げをしています。または、なるべく現状の規格のままで価格を維持できるよう努めています」
おにぎりの価格がじわじわと値上がりするなか、セブン-イレブン・ジャパンでは、138円に値下げした「手巻おにぎり しゃけ」(従来品より51円値下げ)と「手巻おにぎり ツナマヨネーズ」(同13円値下げ)をこの7月に発売。ツナマヨは、これまで100%マグロだった原料の一部にカツオを使用することで、製法、開発へのこだわりはそのままにコストダウンを実現したという。
スゴおにがさらに売り上げを伸ばしていくには、「より斬新なアイデア」と「おいしさ」に加えて、「コスパの良さ」も維持していく必要がありそうだ。
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