デイ・ナイトの特徴は、首都圏を中心にオフィスビルを40施設ほど管理しているほか、東京の立川市など自治体とも提携していること。
これまでどんなドラマを誘致してきたかというと、『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS)、『東京タラレバ娘』(日本テレビ)、『SUITS/スーツ2』(フジテレビ)、『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日)などである。
「ほ〜、人気ドラマばかりだなあ」といった声が聞こえてきそうだが、ここで紹介したのはほんの一部だけ。同社が2023年に携わったのは1100本ほど。もちろん、ドラマだけでなく、映画、CM、ミュージックビデオ、写真、YouTubeなど、1日3本ペースで撮影に関わっているのだ。
それにしても、どういったきっかけでこのビジネスを始めたのか。デイ・ナイトの事業を見ると、ビル管理、イベントホールの運営、飲食店のコンサルティングといった言葉が並んでいる。ロケーション事業はその中のひとつになるわけだが、きっかけは同社が管理する「グランパークタワー」(JR田町駅から徒歩5分ほど)に入っていたテナントが退去したからである。
なにも使わなければもったいないので、ロケーションを誘致するのはどうか。使用料が入れば、少しでも収益が上がるのではないかと考えたのだ。とはいえ、経験もなければ、知識もない。当時、親会社のNTT都市開発がロケ誘致を手掛けていたので、基本的なことを教えてもらうことに。
で、結果はどうだったのか。1年目に10本ほどの誘致に成功する。2年目は前年の10倍、3年目は同3.5倍ほどに成長したのだ。景気のいい話を聞くと、同業者はこのようなことを考えるのではないか。「え、そんなにもうかるの? ウチも始めてみようかな」と。しかし、それほど甘い世界ではないようだ。
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「日本のアニメ」は家電や邦画と同じ道を歩んでしまうのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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