2024年の人気ドラマといえば? このように聞かれて『不適切にもほどがある』(TBS)、『アンチヒーロー』(TBS)、『虎に翼』(NHK)などを思い浮かべる人が多いかもしれないが、そもそもドラマはどこで撮影されているのか。
個人的に気になっているのは、オフィスでのシーンである。知っているビルがでてくると「ココで主人公が演技をしていたのかあ」と思ってしまうし、知らないところだと「ココはどこかな?」とネットで検索することも。そんなことを考えているうちに、ふとこんなことが頭に浮かんできた。
映画やドラマのロケ誘致をしている会社って、どんな仕事をしているのか――。制作側と施設側の間にはさまった立場になるので、「なんだか大変そう」といったイメージもあるが、気になったのでロケーションビジネスを手掛けているNTTグループのデイ・ナイト(東京都千代田区)に聞いてみた。
ロケーションビジネスをひとことで言えば、映画、ドラマ、CMなどで使う場所を紹介して、撮影がスムーズに進行するようにサポートすること。お金はどのように回っているのかというと、ごくシンプルである。ビルのオフィスを使用するにあたって、制作側が使用料を支払う。それを施設側とロケーション事業を手掛けている会社とで“折半”するケースが多い。
制作側がお金を払ってでも、業者に依頼するには理由がある。「台本に書かれているこのシーン、どこかいいところ知らない?」と聞けば、それに適した場所を紹介してくれる。また、施設を運営している会社や自治体との手続きも代行してくれるので、「作品づくりに専念できる」というメリットがある。
一方、施設側からすれば、使用料が入るだけでなく、撮影された場所の認知が広がり、ファンが集まるというメリットがある。例えば、そのビルに飲食店が入っているとしよう。いわゆる“聖地巡り”の人が増えれば、飲食店の売り上げ増が見込めるというわけだ。
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