Z世代はデジタルネイティブと呼ばれ、新しいテクノロジーへの順応が早いといわれる。人材サービス大手のアデコ(東京都千代田区)は、20〜50代の男女2050人に調査し、世代ごとの業務遂行の違いを分析した。
調査の結果、Z世代の2割がほぼ毎日、生成AIサービスを利用しており、他の世代に比べて高いことが分かった。また、スマートフォンのみで業務用の資料を作っていると答えた割合も、Z世代が最も高かった。世代によって、業務の進め方はどう違うのか。
調査では、調査実施時点で45〜59歳(1965〜1979年生まれ)を「X世代」、29〜44歳(1980〜1995年生まれ)を「Y世代(ミレニアル世代)」、18〜28歳(1996〜2012年生まれ)を「Z世代」と定義して調査を実施した。
業務の生成AI利用について「許可されている」とした人は全体の約3割にあたる29.1%だった。「許可されていない」は33.2%だった。
全体の37.7%が「分からない」と回答し、生成AIの使用に関する方針を定められていない、もしくは周知できてない企業も一定数あると考えられる結果となった。
業務で生成AIを使用する頻度について、全体では「週1日程度」「月1日未満」が最も多く24.0%だった。
一方で、最も使用頻度が高かったのはZ世代となり、20.2%が「ほぼ毎日使用」と回答した。Y世代で「ほぼ毎日」使用している人は13.5%、X世代では9.4%と、世代が上がるほど減っていく傾向となった。
会社から貸与されたスマホのみを使って業務用の資料を作成することについて、Z世代では約4割となる37.7%が「ある」と回答。一方「ある」と回答したY世代は32.0%、X世代は21.7%と、世代が上がるほど割合が低くなった。
スマホのみで業務用の資料を作成する頻度もZ世代が最も高く、約2割となる16.6%が「ほぼ毎日」と回答。「ほぼ毎日」と回答したX世代は12.2%、Y世代は11.6%だった。アデコは「デジタルネイティブと呼ばれるZ世代の業務における行動は、効率化や生産性の向上という観点から、他の世代も学べるところがあるかもしれない」と指摘している。
調査は6月27〜28日にインターネットで実施。日本全国の勤続1年以上の会社員および公務員・団体職員を対象とした。
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