「どむぞうくん」のマスクが想定以上の反響があったことを受け、社内で「お客さまは、こんな商品を望んでいるかも」「ファンを増やすには、あんな商品があればいいよね」といった視点で企画が進み、グッズがどんどん増えていく。
商品をつくっていく中で、他社から声がかかるようになってきた。「『どむぞうくん』をつくって、なにか一緒にやりませんか?」と。結果、モバイルバッテリーもあれば、イヤフォンもあれば、ガチャもある。
反響が反響を呼んで、ファミリーマート限定カラーの「どむぞうくん」が登場したり、100円ショップのセリアでグッズを販売したり。いずれも好調のようで、藤崎さんは「プライベートで購入しようと思って、お店に行ったのですが、買えませんでした」とのこと。
毎月のように新商品が登場する中で、これまでどのくらいのグッズを販売してきたのか。同社の広報担当者に尋ねると「ちょっと数えられないほど販売していまして。協業のアイテムを含めると、軽く1000は超えていますね」という。たくさん販売していると「これはちょっと売れないのでは」といったモノが登場することも。例えば、ドムドムで販売している(または販売してきた)商品を再現したグッズがある。
「手作り厚焼きたまごバーガー」は大きさや立体感を忠実に再現して、価格は9880円。「ビタビタバターフィッシュバーガー」は同1万1880円。「ちょっ、高すぎでしょ。買う人なんているの?」と思われたかもしれないが、このサンプルシリーズは好評ですべて「完売」である。
食品サンプルといえば、レストランなどのショーケースに並んでいるが、そのサンプルを手掛けているイワサキ・ビーアイ社の職人がつくったモノになる。ひとつひとつが手づくりなので、どうしてもこの価格になってしまうようだ。
価格は高いものの、どんどん売れていく。再販したこともあるが、原材料などの高騰によって、同じ価格で販売することが難しくなってきた。高価格のグッズをお客に購入してもらうのはしのびない……といった理由で、現在は製作を控えているようだ。
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