ドムドムのグッズは、なぜこれほど売れているのか。藤崎さんに聞いたところ、2つの理由を挙げた。「1つは、いわゆる『推し』が流行っていますよね。好きになったモノを『推す』人が増えていますが、そうした流れを受けて『どむぞうくん』も人気が出ているのかなあと。もう1つは、ファッション性を重視しているからだと思っています」と語る。
ファッション性とは、どういう意味か。藤崎さんは商業施設「渋谷109」内の店舗で店長を務めたことがある。こうした経験があるので、アパレルにはこだわりがあって、なにかのグッズに「どむぞうくん」をあしらえば「はい、完成ね」といった考え方をよしとしていない。
そのとき、そのときのトレンドにあわせて、どのブランドと組むのがいいのか、オシャレに感じてもらえるのか。こうした視点にたって、企画を進めている。ということもあって、グッズを手にした人も「ドムドムといえばなにか古いイメージがあるけれど、『どむぞうくん』が描かれたモノはなんとなくオシャレ」と受け止めているのかもしれない。
ドムドムは4期連続で黒字という結果を出しているものの、競合と比べて規模は「まだまだ」である。しかし、売り上げ構成比を見ると「『どむぞうくん』の快進撃はどこまで続くのか」と感じるほど、存在感を示している。
象を“増”産することで、ファンが増えていく。その勢いを感じた他のハンバーガーチェーンは、“ぞっ”とするかもしれない。
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