開発のきっかけは、深刻な社会課題になりつつあった熱中症への取り組みを加速させるプロジェクトが始まったことにあった。
プロジェクトでは熱中症対策に意欲的なスポーツ界の取り組みに注目。国立スポーツ科学センターや、運動生理学が専門で熱中症研究の第一人者である広島大学の長谷川博教授と共同研究を進めてきた。
共同研究の成果のひとつが、商品名にあるアイススラリーである。アイススラリーとは流動性のある氷のこと。凍ったものをもみほぐすと粒子の小さな氷になり流動性が生まれる。
開発を担当した商品開発部 主事の山本雅氏はアイススラリーの可能性を次のように話す。
「アイススラリーに関するこれまでの研究は、深部体温を下げることで熱中症を予防する効果に着目したものが多かったです。しかし、私たちの研究で、運動パフォーマンスの維持、集中力の持続、睡眠の質向上にも寄与することが分かってきました。深部体温を下げることには、生活者に伝えられる多くのメリットがあります」
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