富士急ハイランドの観客が1.4倍に ドローンショーの「裏側」を聞いてきた「集客力」がスゴい(2/5 ページ)

» 2024年09月23日 06時30分 公開
[小林香織ITmedia]

予算は1000万円から、500機が主流

 近年、多数のドローンが空に浮遊しながら絵や文字を描く様子がSNSで多く見られるようになった。そもそもドローンショーはどのようにつくられているのか。

2024年1月に500機を使って実施された「B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2024 IN OKINAWA」の様子
ロートでは「ロート・目の愛護ショー」として、ユーモラスな表現でドローンショーを東京と大阪で開催

 「まず、ラフに沿って3DCGソフトでアニメーション(シーンごとの絵)を制作します。そのアニメーションをドローンが読み取れるデータに変換し、ショーが行われる現場で変換データを機体に送ります。機体がデータに沿って光りながら飛ぶことで、大きなひとつの絵や文字ができあがります」

 空撮用のドローンはリモコンで操作するのが一般的だが、ドローンショー用の機体にはリモコンがない。本体に内蔵されたコンピュータに専用のデータを送信し、狙い通りの動きを実現している。

1000機を使って表現した八景島シーパラダイスのドローンショー(提供:カラー_八景島_STARDANCE_エヴァンゲリオン)

 ドローンショー・ジャパンが請け負っている国内のドローンショーの主流は500機を使っていて、予算は500〜1000機で1000万〜3000万円が目安になるという。一般的に150メートル未満の高さでの実施となり、バッテリーの都合上、離陸や着陸も含めて15分以内となる。

 「500機を使えば、横幅100メートルほどの迫力のある絵をつくることが可能です。現状、15分で10〜20カットほどのシーンを再現できます」

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