ユニフローによると、スイングドアにサイネージを搭載した製品は「世界初」だという。では、どのように開発したのか。
国内外でサイネージを手掛けている会社に声をかけたところ、「難しい」「壊れそう」という理由で、話がなかなか前に進まなかった。色よい返事がなかったが、とある会社に相談したところ「壊れないという補償はできないが、一緒にやってみましょう」という言葉が返ってきた。
とはいっても、もちろん簡単に完成したわけではない。最も時間を要した……いや、要しているのは耐久テストである。お客に「完成しました! 使っていただけませんか?」とアピールしても、先方からはこうした言葉が返ってくるはずである。「これって壊れないの?」「本当に安全なの?」と。
「サイネージスイングドアも耐久性がある」ことを分かってもらうために、同社は耐久テストを何度も何度も繰り返す。専用の機械を設置して、台車を何度もぶつける。その数は、100回や200回ではない。1万回や2万回でもない。50万回である。気が遠くなる数字であるが、24時間ぶっ通しでテストを繰り返して、開始から6カ月が過ぎたころにようやく終了した。
結果は「問題なし」。その後、実店舗で試験的に2年ほど使ってもらう。搬入業者もお店のスタッフも台車を使って、1日に何度も「ばーん」を繰り返す。結果、ここでも「問題なし」。同社はそれでも満足せずに、いまでも耐久テストを続けているそうだ。
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