それが今回の場合、「メニュー」だったというわけだ。われわれは「安さ」を享受する代わりに、「好きな食事を食べる」「いろんな食事を選ぶ」という楽しみを失っているのだ。
サイゼリヤが50円、100円値上げをしても、本当にサイゼリヤが好きな人は応援を続ける。経営陣の皆さんは、中国や他のアジアと同様に値上げを恐れずに断行していただきたい。
そして、ゆったりとした店内で、これまで以上に充実したメニューを安価に提供する。そちらのほうがよほど顧客満足につながるはずだ。
「値上げをしない」をチヤホヤするのは、もうそろそろやめにしないか。
テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで300件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。窪田順生のYouTube『地下メンタリーチャンネル』
近著に愛国報道の問題点を検証した『「愛国」という名の亡国論 「日本人すごい」が日本をダメにする』(さくら舎)。このほか、本連載の人気記事をまとめた『バカ売れ法則大全』(共著/SBクリエイティブ)、『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受
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