アプリベースのスキャン&ペイ技術とともに、サムズクラブはより多くのEコマース取引とオムニチャネルの買い物行動に対応している。サムズクラブの買い物客は、大量の商品を購入するのではなく、ふらっと立ち寄っていくつかの商品を選ぶことに関心を抱いている、とニコラス氏は述べた。
この店舗には、オンライン注文の対応に特化した約6000平方フィートの専用スペースがある。これは一般的な集配注文のピッキングと梱包(こんぽう)に割り当てられるスペースの約4倍に相当するという。
ニコラス氏は「オンラインでの集配がそこで大きなシェアを占めると予想している」と語った。
さらに、フルフィルメント注文のために準備中の商品を保管する新しいオムニ・フルフィルメント・カルーセルがある。フルフィルメント・エリアにはピッキングを高速化するための高速ドアなどもある。
店の外には、路上での商品の受け取り用に32台の専用駐車スペースを設置。これは一般的な店舗が設置する14〜16台の倍以上の数だという。
ニコラス氏によると、通常はレジがあるスペースには、オンライン注文した商品を閲覧できるインタラクティブなディスプレイを備えた「インスピレーションスペース」を設けている。買い物客はQRコードをスキャンし、デジタル限定商品をアプリで購入することができる。
また、スキャン&ゴーで注文を行うと指定のロッカーに食品が届けられる新しいシステムも実証中だという。カフェコーナーには、迅速な注文受け取りが可能なロッカーが設置されている。
時給300円増 コストコ進出が日本の地方経済に及ぼす特大インパクトとは?
異色のホームセンター「ハンズマン」が、あえてPOSシステムを導入しないワケ
「残念なセルフレジ」はなぜ生まれるのか 顧客体験を損なわない方法
巨大な店舗で「ダラダラ仕事」 それでも米国小売業が成長できるワケ
売り場をムダに歩き回る店員……店舗出荷型ネットスーパーの成功に必要な4つの視点© Industry Dive. All rights reserved.
Special
PR注目記事ランキング