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上司「飲み会は本音で話せる」7割、部下の内心は……?(1/2 ページ)

» 2024年11月22日 14時30分 公開
[サトウナナミITmedia]

 上司との面談で「本音で話せる」と答えた一般職の割合は5割――。そんな結果が、スコラ・コンサルト(東京都品川区)の調査で分かった。

 昨今、組織において、メンバーが誰に対しても本音で発言できる「心理的安全性」が注目されている。部下は上司に何を期待しているのか。全国の社員100人以上の企業に勤務する一般職・管理職・役員5161人を対象に同社が調査した。

photo 部下は上司に何を期待しているのか。写真はイメージ(ゲッティイメージズ)

上司「飲み会は本音で話せる」68%、一方で部下は……?

 上司との面談において「本音で話せていると思う」と回答した一般社員は55.6%だった。一方で、「部下は面談において、本音で話せていると思う」と回答した管理職は70.0%となり、認識の差は14.4ポイント開いた結果に。

 面談やチーム会議、飲み会など職場の各場面ごとに、本音で話せているかどうかについて、一般職と管理職の双方はどう感じているのか。「本音で話せている」と答えた双方のギャップが大きかったのは「職場の打ち上げ・飲み会・食事会などの場」となり、一般社員は48.7%、管理職は68.4%で、差は19.7ポイントだった。

 複数の同僚が参加する「チームの会議・ミーティング」「職場の打ち上げ・飲み会・食事会などの場」よりも「上司との面談」「職場で上司に対して」の方が「本音で話せている」と回答した一般社員の割合が高かった。また上司と部下の認識ギャップも小さい結果となった。

photo 各場面で本音で話せているか(スコラ・コンサルト調べ)

部下が上司に期待するのは?

 上司に期待する要素について、最も多かったのは「チーム内の良好な雰囲気づくり」で45.7%。一方で、上司の「チーム内の良好な雰囲気づくり」に満足しているという回答は25.1%にとどまり、期待値と20.6ポイントの差が見られた。

 期待値との差が最も大きかったのは「部下の適切な人事評価」で、上司に期待する要素として回答した人は43.6%だった一方、満足度は13.9%にとどまり、差は29.7ポイントだった。

photo 「上司に期待する要素」と「上司に満足している要素」の比較(スコラ・コンサルト調べ)
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